粉瘤・脂肪腫
粉瘤・脂肪腫

粉瘤(ふんりゅう)は、別名アテローム、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる良性の皮下腫瘍です。皮膚の内側に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂がたまることで徐々に大きくなります。背中・顔・首に多くみられますが、全身どこにでも発生します。
多くは毛穴の詰まりなどによって生じると考えられていますが、手足では小さな外傷がきっかけになることもあり、これを外傷性表皮嚢腫と呼びます。
皮膚の下にコロコロとしたしこりとして触れ、自然治癒することはほとんどありません。中央に黒い点がみられることがあり、通常は無症状ですが、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴うことがあります(感染性粉瘤)。
粉瘤は、形成外科で最も多くみられる皮下腫瘍の一つです。


粉瘤(アテローム・表皮嚢腫)の原因は、まだ完全には解明されていませんが、毛穴の詰まりや小さな外傷などがきっかけとなり発生すると考えられています。皮膚の内側に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂がたまることで、しこりとして徐々に大きくなります。
「不潔にしていると粉瘤ができる」と思われがちですが、清潔にしていても発生することがあり、体質が関係する場合もあります。
また、粉瘤は自然治癒することはほとんどなく、放置すると大きくなったり、炎症や痛みを起こしたりすることがあります。
粉瘤は良性の皮膚腫瘍のため、症状がなければ経過観察も可能です。
ただし、再発予防や根治をご希望の場合には、袋状の組織(嚢腫)ごと摘出する外科手術を行います。嚢腫を完全に取り除くことで、再発のリスクを抑えることができます。
粉瘤に炎症が起こると、赤み・腫れ・痛み・膿が生じることがあります。
炎症時には、まず以下の治療を行います。
炎症を起こした粉瘤は、周囲の組織と癒着していることが多く、炎症が強い状態では根治手術が難しくなります。そのため、根治的な摘出手術は、炎症が十分に落ち着くまで約3か月程度待ってから行うのが一般的です。
1cm程度までの粉瘤であれば、当院での日帰り小手術が可能です。
なお、粉瘤の部位(頭部・顔など)や症状によっては、専門医療機関をご紹介する場合があります。
気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。